日本地域看護学会第27回学術集会

日本地域看護学会第27回学術集会

ご挨拶

地域看護のソーシャルイノベーション

―地域社会の包容力を高める看護の挑戦―

JACHN27にいな

日本地域看護学会第27回学術集会は2024年6月29日から8月末日まで杜の都・仙台発信のハイブリッドで開催します。東北地方初開催となる学術集会のメインテーマは、『地域看護のソーシャルイノベーション―地域社会の包容力を高める看護の挑戦―』を掲げます。

現在、最先端技術をあらゆる社会生活に取り入れ、新たな価値を創造し、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができる人間中心の未来社会Society5.0構想が動き出しています。目指すのは、年齢や障害を問わず社会参加を可能にし、少子高齢化や過疎化の地域課題の克服に挑む社会の変革(ソーシャルイノベーション)を通じ、誰もが希望を持てる社会、世代を超えて互いに尊重しあえる社会、一人一人が快適に活躍できる社会の実現です。

イノベーションには、物事の新しい見方や捉え方、新たな視点の入れ方や思考の切り口をさす新機軸と、新しいアイデアや技術から社会的意義や価値を生み出す活動の二つの意味があります。人々の生活の質を支える地域看護は、どのような新機軸をもち、どのような社会的意義や新たな価値を生み出す活動を展開できるのか。未来志向で議論する時機です。最先端技術を利活用し、人間中心の包摂的コミュニティの時代を牽引できるか、私たち地域看護のソーシャルイノベーションにかかっています。

人口減少・超高齢少子社会の先進地域、東北地方では、急速に進む過疎化や自治組織の終活など人々の生活の質にかかわる課題に住民と共に向き合い、新しい考え方や発想を基に新たな意義や価値を創出する活動が展開されています。第27回学術集会では、一般演題126題、ワークショップ9題を迎え、地域社会の包容力を高める看護の挑戦について議論します。1日目は地域看護の新機軸と諸活動を共有し、2日目はオンラインセッション(ラウンドテーブル式口演)に集い参加者間で意見交換します。

参加者間の学び合いがそれぞれの立場で実践、教育、研究を推進する熱量となり、個人の気づきや閃きが連鎖して地域看護学の新たな価値創造の活動を生み出す“地域看護のソーシャルイノベーション”の原動力になることを祈念します。なお、本会では多様性の尊重や未来志向の体現をねらい、公私に多忙な方々にも参加しやすいオンラインを併用し、若手座長を中心に参加型で2日間のプログラムを進行します。8月までの2ヵ月間、何度でもWEBサイトを訪れ、学際交流を満喫していただければ幸いです。

本会の開催にあたり、趣意にご賛同いただいた行政、職能団体、企業等法人、ならびに賛同者の方々より、多くのご支援を賜りました。ご後援と協賛に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

日本地域看護学会第27回学術集会

日本地域看護学会第27回学術集会

学術集会長 大森 純子
(東北大学大学院医学系研究科 教授)

副学術集会長 浦山 美輪
(東北大学病院 副院長・看護部長)

事務局
 東北大学大学院医学系研究科公衆衛生看護学分野
教職員一同